Google翻訳で「lorem ipsum」を英訳したら結果が意味深だった(過去形)。


Google翻訳の暗号騒動:ダミーテキストをGoogleに翻訳させた結果 « WIRED.jp


※現在はこのバグ(?)は修正されているとのこと。


ネタ元サイト*1のコメント欄で指摘されているように、ハッカーイベントのDEFCON@22*2で参加者に配られたバッジの暗号(解読すると何かもらえるらしい)を解いていくと現れる問題文*3に関係している可能性が高く、そのために誰かがGoogle翻訳機械学習データに偽の翻訳文を登録したのが原因らしい。

この手のことは過去に何度か起きており、2010年頃にはlorem ipsumを英訳するとHello Worldになることが話題になったことがあったようだ*4

今年の1月にはローマ法王フランシスコの本名Bergoglioを翻訳するといくつかの言語で何故かAntichrist(反キリスト)となることがキリスト教圏で問題になっている*5
その少し前、同様にBergoglioを翻訳するとbetter world(より良き世界)となることが一部で話題になっていて*6…それがベルゴリオというイタリア語の正確な翻訳になっているのかは分からないが、誰かが悪意で仕掛けたイタズラだった可能性がある*7

ドイツにおける「イスラム国」非合法化指定の法的根拠。


独 「イスラム国」の支援活動を禁止 NHKニュース

ドイツ政府は、イスラム過激派組織「イスラム国」の脅威が国内でも高まっているとして、戦闘員の勧誘や宣伝行為など、「イスラム国」を支援することにつながるあらゆる活動を禁止すると発表しました。

これは、ドイツのデメジエール内相が12日、首都ベルリンで記者会見して明らかにしました。それによりますと、今後、ドイツ国内ではインターネットなどを使った宣伝行為や集会活動、募金活動や戦闘員の募集のほか、旗などのシンボルを掲げる行為など、「イスラム国」を支援することにつながるあらゆる活動を禁止するとしています。

ドイツにおける「結社の自由」は連邦共和国基本法(憲法)第9条により、“その活動や目的が刑法に違反するものでなく、憲法秩序並びに国際通念に反しない限り(第2項)"認められている*1

これらを基に結社法が定められているが、2001年12月の法改正で宗教団体を標榜するものであってもテロ組織とみなされる場合にはその活動を禁止できることが明示され、2002年1月の追加改正で国外の組織がドイツ国内で行う活動についても広く禁止できるようになったとのこと*2

「信教の自由」あたりとの兼ね合いで立法府に葛藤とか無かったんだろか。

金正恩は反原発派。

 北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は22日「金正恩第1書記は最近、北朝鮮の発電容量拡大に関する内部会議を主宰し、水力発電所の建設を強調したが、一部の高級幹部が『原子力発電所が建設されるまで電力問題は解決できない』と主張したという。金正恩第1書記は非常に怒り、その場で幹部らを解任し、降格させた」と伝えた。


 北朝鮮は、国際社会の支援を受けたKEDO(韓半島朝鮮半島〉エネルギー開発機構)の軽水炉建設が核実験の影響で白紙になった後、金正日キム・ジョンイル総書記の指示で、熙川ダム・清川江ダムなど大規模な水力発電の建設へと方向転換した。金正恩第1書記は「外勢」の支援がいらない水力発電を強調したが、幹部らは「それだけでは電力難を根本的に解決することはできない」と反発したのだ。
出典:金正恩氏が水力発電所建設を指示、幹部は面前で反対:Chosun Online | 朝鮮日報

シラスウナギが採れないのでニホンウナギが絶滅の危機とかいう謎な主張について。

生産統計読めばいいのに。

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出典:うなぎの漁獲・生産量 | sentence http://sentence.co.jp/2014/06/27/%e3%81%86%e3%81%aa%e3%81%8e%e3%81%ae%e6%bc%81%e7%8d%b2%e3%83%bb%e7%94%9f%e7%94%a3%e9%87%8f/
FAO Fisheries & Aquaculture - Species Fact Sheets - Anguilla japonica (Temminck & Schlegel, 1847) http://www.fao.org/fishery/species/2988/en


ニホンウナギの養殖が本格化するのは1970年代以降のことで、現在のように頻繁に食卓に上がるようになったのは80年代以降のこと。同時期、むしろシラスウナギの漁獲量は減少している。

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シラスウナギ採捕量の推移(2002年までは漁業・養殖業生産統計年報による。2003年からは水産庁調べ)出典:国際的な絶滅危惧種となったウナギを救う、二つの「劇薬」 | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト http://nationalgeographic.jp/nng/article/20140618/403225/index4.shtml

これは乱獲による資源枯渇が原因ではなく、シラスウナギ漁の目的が直接消費から養殖向けの種苗生産に変わり、漁獲方法も大きく変化したのが理由。

養殖ウナギが一般化する以前はシラスウナギはチリメンジャコのように消費されていた。ウナギの本格養殖が広まったことで稚魚の捕獲は減少し、むしろニホンウナギの資源量増加に寄与したと考えられる。
ちなみに農水省統計によれば天然ウナギの漁獲量は減り続けているが、こちらの考察にもあるように、これは単純に天然ウナギが総じて養殖モノに比べて品質が劣り、美味しくない(=売れない)から捕らなくなっただけ。これを根拠に天然ウナギの資源枯渇を主張するのも無理筋。

シラスウナギの乱獲が行われていた1950〜60年代のデータにより、年時によって遡上する稚魚の数にかなりバラつきがあることがわかる。現状の養殖ウナギの種苗生産に使われているシラスウナギの捕獲量はこの変動幅以下に収まっており、天然ウナギの資源量にはほとんど影響ないものと推定できる。